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塩尻・市長会見をイラストや図で可視化の取り組み 全国で評価

「プレスリリースアワード」で評価された塩尻市のグラレコ

 塩尻市が本年度運用を始めた、市長の定例記者会見の内容をイラストや図で「見える化」した会議録・グラフィックレコード(グラレコ)が注目されている。季節感を大切にしたデザインで、見やすさを心掛けている。全国規模のコンテスト「プレスリリースアワード2024」で上位部門賞の受賞は逃したが、応募総数2481件のうち最終審査に残る79件の「Best101」に選出された。

 同アワードは配信サービスや広報支援をする企業「PR TIMES」(東京都港区)が主催する。7月末までの1年間に国内で発信されたプレスリリースが対象で、市が応募した。審査員には「グラレコをリリース代わりにする発想と、広く住民に知らしめるには簡潔さが肝要なので、この手法はあり」と評価された。県内自治体で評価を受けるのは初めて。上位の部門賞は79件以外に11件あり、自治体では岐阜県飛騨市が「ローカル賞」を受けた。
 市は4月から、グラレコと手話通訳を付けた定例記者会見の動画を市公式ホームページに公開している。会見動画の閲覧は、3月が142回で、4月は手話通訳付きを含むと460回程度が再生された。視聴の伸びについて、市秘書広報課は「グラレコと手話通訳の相乗効果」としつつ、コンテストでの一定評価を喜んでいる。