後藤さん、支持層厚く 短期決戦、議席を堅守

投票が終わった午後8時に当確が伝えられると、諏訪市の事務所で開票を待っていた支援者約100人から大きな歓声と拍手が湧き起こった。満面の笑みをたたえて会場に入った後藤さんは「短い期間の選挙準備だったが態勢を整えていただき、心から感謝申し上げる」と頭を下げた。
派閥による政治資金収支報告書不記載問題で、逆風を覚悟して臨んだ選挙戦だった。数多く重ねた街頭演説では最初に問題に触れ「本当に許されないことだと思う」と述べた上で、自身が無派閥を貫いていることも強調した。一方、外交・安全保障、物価高対策などの政策を訴える時間を多く取り「責任ある実行」を訴えた。
選挙戦最終盤、諏訪市内での街頭演説には、幼い子供を連れた若い家族の姿がよく見られた。後藤さんが旧知の支持者と「お久しぶり」と言葉を交わす場面も多かった。こうした支持層の厚さも、勝利につながった。
選挙期間中は支援者から、入閣を期待する声が上がった。「いただいたご恩は、議員としてますます頑張り、働かせていただくことでお返ししていきたい」。8期目への決意を支援者に語る後藤さんは、口元を引き締めた。