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松本空港の入国審査用施設が完成 国際チャーター便の誘致しやすく

完成した入国審査用施設の内部

 松本市の県営松本空港に入国審査用施設が完成し26日、報道機関向けの内覧会が開かれた。これまでは、国内線が使用しない時に国際線用の臨時の設備で入国審査をしてきたが、専用の建物が完成したことで、国際チャーター便の柔軟な受け入れが可能になる。チャーター便の誘致もしやすくなり、空港国際化の推進が期待される。

 施設は鉄骨平屋建て236平方メートルで、1月に着工し今月に完成した。事業費は約1億4000万円。入国者の体温を測定し発熱の有無を確認するほか、本人確認、薬物や武器の持ち込みの有無なども調べる。
 建物はターミナルビル屋上のデッキから見ると「L」字型をしており、屋内の壁板などには県産材を使用した。入国審査を待つ人のためにスペースを確保。大きな窓を取り付け、周囲の景色や北アルプスを見ることができるようにした。
 入国時の保安レベルの向上にもつなげる。県松本空港課は「チャーター便のダイヤ編成がしやすくなる。チャーター便誘致の上ではメリットがある」と効果を指摘していた。
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 県営松本空港では、ジェット化30周年を記念するイベントが27日まで開かれている。午前10時から午後3時まで。