上松小の児童「木遣り唄」練習 来夏の御神木祭で披露へ

上松町の上松小学校1年生と5年生約40人が、かつて木材の運搬時などに歌われてきた「木遣り唄」を練習している。伊勢神宮(三重県伊勢市)の社殿を20年に一度建て替える式年遷宮に向け、町内で来年6月初旬に営まれる奉祝行事・御神木祭でのお披露目を目指し、練習にも熱が入っている。
木遣り唄は、町内で切り出された御神木を台車に載せ練り歩く「お木曳」の際にも歌われてきた。詞を歌う役の「音頭取り」と掛け声を入れる「合いの手」が交互に歌い、波のような抑揚の節回しを繰り返すのが特徴だ。
4日、児童たちは行事を仕切る木曽奉賛会と、祭典執行団体・上若連の関係者から校内で手ほどきを受けた。音頭取りと合いの手の二手に分かれて歌った5年・田島健斗君(10)は「ちょっと難しい言葉があるけどうまく歌えた。みんなでいっぱい練習していきたい」と話した。上若連の大老・宮下邦弘さん(79)=宮前=は「叫ぶくらい元気よく歌ってほしい。大きな声で祭りを盛り上げてもらえたら」と願った。
児童たちはさらに練習を重ねて、11月3日に町内で開かれる「ひのきの里の秋まつり」で成果を発表する。