松本市3人に文化芸術賞 大賞に俳人・小澤實さん
松本市は8日、本年度の市文化芸術表彰の受賞者を発表した。大賞に市ゆかりの俳人・小澤實さん(68)、奨励賞に市出身の空間デザイナー・金井亮さん(41)、功労賞に市在住のサーカスアーティスト・金井ケイスケさん(51)をそれぞれ選んだ。11月3日午後2時半から、まつもと市民芸術館(深志3)で表彰式典を開く。
小澤さんは長野市出身で、松本深志高校、信州大学人文学部を卒業した。信州の山々を詠んだ句も収められている、自身が主宰する句会をタイトルとした句集「澤」で本年度、俳句界で最も権威ある賞とされる「蛇笏賞」を受賞した。式典当日は、小澤さん自身が「澤」から選んだ10句を解説する。
金井亮さんは3年前、里山辺に「RaS DESIGN OFFICE(ラスデザインオフィス)」を創業。博報堂テクノロジーズ(東京都港区)のオフィスをデザインし、世界三大デザイン賞の一つ「iFデザインアワード2024」で最優秀デザインとなる金賞を受賞した。
金井ケイスケさんはまつもと市民芸術館の前芸術監督・串田和美さん演出の「空中キャバレー/まつもと市民芸術館」に出演した。3年の東京2020パラリンピック開会式ではサーカス振り付けを担当。多様性の視点を取り入れた公演「ムーンナイトサーカス」「つながるサーカス」の企画、演出、上演でも知られる。
表彰式典の観覧希望は9日から、市ホームページの応募フォームで受け付ける。