松本市里山辺で新設市道が着工 出川浅間線970メートルの一部
松本市は30日、都市計画道路・出川浅間線のうち、里山辺の南小松交差点から県道松本和田線の惣社交差点近くに至る延長約970メートル区間の一部で、新設工事に着手した。総延長約7キロの同線のうち、薄川以北では初めての着工となる。市は同区間について、薄川への架橋を含めて令和10年度の完成を目指して事業を進めている。
エクセラン高校から東に約150メートル付近の延長80メートル区間で着工した。12月末の完成を目指し、片側一車線の車道(幅7・5メートル)の両側に2・25メートルの歩道を整備する。完成後も当面は周辺道路との接続はせず、供用開始時期は未定。
昭和36(1961)年に都市計画決定された出川浅間線は市の外環状線の一部で、これまでに薄川以南の出川から南小松交差点に至る約2730メートルで整備が完了している。市は南小松交差点―県道松本和田線の区間を、南から北小松工区(延長400メートル)と小松町工区(同570メートル)に分け、それぞれ令和元年と4年に県の事業認可を受けた。両工区を合わせた用地取得率は面積ベースで4割ほどで、市建設課は「おおむね順調に進んでいる」とする。今後も用地取得の進展状況に応じ、他区間の工事を進めていく。
里山辺には薄川に架かる小松橋と山辺中学校を南北に結ぶ市道が通るが、道幅が狭い上に歩道がないため車・歩行者ともに危険な状態となっている。出川浅間線の全線が供用開始となれば、現在の市道や市街地東側に延びるやまびこ道路の通行量抑制が期待される。