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東京農大相撲部が合宿 木曽町 19日まで 稽古励み土俵に活気

木曽合宿で厳しい稽古を積む学生たち。地元の高校生(手前左ら)が胸を借りる場面もあった

 木曽町新開の木曽町相撲場で、東京農業大学(東京都)相撲部が15~19日の日程で合宿を行っている。新型コロナウイルスの影響などから久しぶりの実施だ。学生たちは厳しい稽古を重ね、地元クラブの子供たちに胸を出す場面もあり土俵が活気に満ちている。

 マネジャーを含む約20人が訪れている。16日は四股踏みやすり足など基本的な動きを磨き、実戦形式を勝ち残りで行う「申し合い」では何度もぶつかり合うバチンと激しい音が響いた。
 主将の4年・石川剛さん(22)は、東京より涼しく過ごしやすいことなどを木曽の特徴に挙げ「日ごろと環境が違うと刺激になる。11月の全国学生相撲選手権大会で団体優勝を目指し、しっかり稽古したい」と意気込む。
 15、16日は、木曽青峰高校(木曽町)、更級農業高校(長野市)の相撲部員が加わり、学生の胸を借りて果敢にぶつかった。両校は10月の本年度国民スポーツ大会の相撲競技に、県代表で出場を予定する。青峰の相撲部主将の3年・伊藤凜空さん(17)は「(学生は)圧力がすごく貴重な経験になった」と話した。国スポでは今回の経験も糧に「高校最後の大きな大会として思い切りやり切りたい」と力を込めた。
 学生たちは同相撲場が練習拠点の木曽相撲クラブの小中学生にも胸を出す予定だ。