政治・経済

信州の未来を若者が松本で議論

議員を交えて若者の政治参加について議論したワークショップ

 若者が信州の未来について語り合う県主催の「信州みらいフェスin松本」が15日、松本市県3の市あがたの森文化会館で開かれた。20~30代を中心に約150人が参加し、県内の起業家や政治家と意見を交わして地域との関わり方や政治参加について議論を深めた。

 「若者が参画するまちづくり」と題した座談会には、松本市・東筑摩郡区選出の青木崇県議会議員(34)らが登壇し、若者の声をまちづくりや行政に反映させる方法について、参加者約20人と意見を交わした。4つのグループに分かれて行ったワークショップでは、参加者から「町会の行事に参加するのもまちづくりの一つの手段」「自分たちがいかに政治参加のきっかけをつくるかが大事」などの意見があった。青木県議は「今は社会が若者の声を重視する時代になっている。忖度せずに意見を伝えて」と呼び掛けた。
 阿部守一県知事が登壇する討論会もあった。「若者を重視するのであれば知事の座を若者に譲ったらどうか」と問われた知事が「ポストにしがみつくという発想では知事の仕事はできない。この中に知事選に出ようと思う人がいれば、アドバイザーになる」と返す場面もあった。
 参加した松本蟻ケ崎高校3年の阿部康介さん(18)=松本市美須々=は「若者である自分たちが大人に向けて発信していくことが大事だと感じた」と話していた。