塩尻市でマイナカード申請が増加 6月以降大きな伸び 健康保険証と一本化で

現行の健康保険証の新規発行が12月2日に終了し、マイナンバーカード(個人番号カード)を保険証として使う「マイナ保険証」への一本化が予定される中、塩尻市でマイナンバーカードの交付申請が増加している。昨年度の申請数は平均で月間約240枚だったが、今年8月は500枚に上った。医療機関や薬局でマイナ保険証が使われるのを見る機会が増え、現行の保険証発行終了の情報を知って移行を決めたケースもあるとみられる。
市民課によると、申請数は今年5月まで月間100~200枚台が中心だったが、6月に300枚、7月に421枚と顕著に増加した。市民のうち、マイナンバーカードを持っている人の割合は72・3%(8月末)となっている。
市が運営事務を担っている国民健康保険、後期高齢者医療制度の加入者のうち、マイナ保険証の利用登録をしている人の割合も増加している。3月末と比べ、7月末の登録率は国保が2・5ポイント増の55・4%、後期高齢者医療制度が3・9ポイント増の48・3%となった。
13日の市議会9月定例会一般質問で、篠原敏宏氏(市民派連合)の質問に島田一市民地域部長が答えた。島田部長は「(現行の)健康保険証廃止後も全ての人が安心して医療を受けられるよう、引き続き国の動向を注視し、保険者として対応する」と述べた。
市民課は、市民のマイナンバーカード取得支援を強化している。土曜日の28日午前9時~正午には、市役所1階の同課窓口で来庁者の交付申請を補助する。希望者には自宅へ申請書を郵送している。問い合わせは同課(電話0263・52・0771)へ。