灯籠作り 鎮魂の思い込め 御嶽噴火災害10年 三岳小児童 27日の慰霊式で点灯

死者・行方不明者63人を出した平成26(2014)年9月の御嶽山噴火災害から10年を迎えるのを前に、山麓にある木曽町の三岳小学校5、6年生は11日、犠牲者を慰める灯籠を作った。噴火が起きた27日に太陽の丘公園で営まれる慰霊式で明かりをともすため、児童は鎮魂の思いを込めながら取り組んだ。
プラスチックの縦型容器にはけで接着剤を塗り、和紙の折り紙を貼って表現。ちぎって繊維の風合いを生かしたり、複数枚を重ねて色味の幅を広げたりして工夫も凝らした。
5年生の渡邊咲季さん(11)は「御嶽山のご来光」をテーマにしたといい、「御嶽山は噴火もするけれど、きれいなところがあると思って表現した。亡くなってしまった人は安らかに眠ってほしい」と話していた。
三岳地域自治協議会の企画で、構成団体の一つである「みたけ未来創造塾」がサポートした。創造塾の奥牧頼彦代表は「地域で起きた災害を受け止めながらも、御嶽山と共に生きる三岳の住民として普段から感謝の気持ちを忘れないでほしい」と話していた。
慰霊式は午後6時に始まる。