伝統・花飾り 丁寧に仕上げ 田立・五宮神社 花馬祭りへ準備

南木曽町田立の五宮神社で8日、10月に開かれる伝統行事「花馬祭り」の花飾り作りがあった。氏子ら約70人が精を出し、稲穂に見立てているという「花」を咲かせた。
直径約5㍉、長さは1・4㍍ほどの竹の棒に和紙を巻き、5色の色紙を飾り付けた。金の色紙には「家内安全」「商売繁盛」などと祈願の印が押されていた。祭りでは、花で飾られた木曽馬が、笛や太鼓の音と共に地区を練り歩く。
この日は1800本の花飾りを作った。氏子たちが一つ一つ丁寧に仕上げる姿は300年にわたって受け継がれているとも伝わり、総代長の堀峰東さんは「地域の伝統行事として続いていることが誇らしい」と話した。