政治・経済

山形・スカイランドきよみずの在り方検討会を設置へ

清水高原にあるスカイランドきよみず

 山形村は清水高原の宿泊施設「スカイランドきよみず」の今後を考える在り方検討会を近く設置する方針だ。平成7(1995)年7月の開設から約30年がたち、課題となっている施設の老朽化と利用客減少、社会情勢やニーズの変化などを踏まえ、運営方法や存廃を含めた将来の在り方について検討する。5日の村議会9月定例会一般質問で、同施設を含めた高原一帯の今後の利用計画を尋ねた小林幸司氏の質問に、本庄利昭村長が答えた。

 スカイランドきよみずは、リゾート風ホテルと保養機能を合わせた施設として村が建設。高原の別荘開発に伴い、昭和48(1973)年に別荘管理機能を持つ交流宿泊施設として開設された村営保養センター「清水荘」の後継として設けられた。
 オープン後12年間は村などが出資する第三セクターが運営し、平成18(2006)年度から指定管理者制度を取り入れて運営している。近年は特に新型コロナウイルス禍による利用客や宴会客の減少、老朽化による施設面の不具合が目立つ。
 現在の指定管理者・ドリームホテル(松本市大手2)は令和2年度から運営を担い、本年度末で5年間の指定管理期間が満了する。村は来年度に向け、非公募による指定管理者の選定を行う方針で、同社に期間の延長を打診している。同社からは施設老朽化やコロナ禍、物価高騰の影響などから従来の指定期間の5年間を見通す運営は難しく、指定期間を1~2年程度に短縮できないかとの意向が示されているという。
 検討会は村内の団体の代表や専門家ら約10人で構成し、施設の利用実態や村民・利用客のニーズ、公共性などを踏まえ検証する方針だ。本庄村長は「来年度の早い段階で方向性を出していきたい」としている。