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長持ち行列を担い30年 松本・林町会の林長持会

30年目の行列に向け練習に励む長持会のメンバー

 松本市里山辺の千鹿頭神社の例大祭に合わせ、長持ち行列を催している林長持会(柳澤俊彦会長)が今年、結成30年目を迎える。祭りを盛り上げようと林町会の有志が平成7(1995)年に立ち上げた。今年は新型コロナウイルス禍以来初めて本格的な行列が復活。にぎわいを次の世代へつなげていく。

 元々は入山辺の南方町会から応援を受けて行列を催していたが、地元住民での開催を期して有志18人で発足した。現在は30~60代のメンバー24人がいる。
 長持は長さ約9メートルの木製のさおにつり下げられ、総重量は約100キロに及ぶ。さおの前に2人、後ろに1人が付いて交代で担ぐ。前後や上下に揺らしながら、嫁入りを祝う長持唄を高らかに歌い、五穀豊穣や家内安全を願って練り歩く。
 今年は22日の午前7時に山あいの大嵩崎集落を出発し、町内を巡って午後4時に千鹿頭神社に到着する。8月末から週3回ほど集まって練り歩く練習をしている。当日は松川村の「信濃国松川響岳太鼓」による30周年記念の演奏もある。
 25年以上にわたって参加している柳澤会長は、和気あいあいとした雰囲気が長持会の魅力だといい、「次の30年に向けて新たなメンバーも募りながら楽しい会を継続したい」と意欲を見せている。