木曽の木材で新商品開発へ 県、事業者・学生らと連携

県木曽地域振興局林務課は今月、地元の木工事業者や学生らとタッグを組んで木曽の木材の良さをアピールできる新商品開発に取り組み始める。「木曽の木のモノプロジェクト」と銘打ち、おもちゃや小物、調度品、日曜大工(DIY)キットなどのテーマに沿って新商品を生み出す計画だ。
県が人材育成や産業創出の拠点にしようと進める「木曽谷・伊那谷フォレストバレー事業」の関連で企画された。開発はテーマごとに事業者・学生・一般参加者を交えた5、6人のチームで進める。来年1月下旬の試作品完成を目標に、デザイナーらを講師に招いた講演会などを通じて学びを深め、商品の魅力を高めていく。
2日に事業者や一般参加者向けの説明会が県木曽合同庁舎であり、木工・観光事業者や地域おこし協力隊員、県上松技術専門校の学生6組が興味を示した。運営を委託された、まちづくり会社・AGEMATSU LIVING Laboratoryの小林信彦さん=上松町=は「地元業者を含む木曽の皆さんの挑戦のきっかけになれば」と話している。
23日の次回講演会を前に、プロジェクトに関わる木曽青峰高校、県林業大学校、県上松技術専門校の生徒・学生や一般参加者を募集している。問い合わせは同振興局林務課(電話0264・25・2225)へ。