死亡手続き一つの窓口で 塩尻市役所に支援コーナー 来月12日開設

塩尻市は29日、遺族の負担を軽減する窓口「おくやみサポートコーナー」を9月12日に開設すると発表した。死亡届を提出した後の手続きを1カ所で済ませることができ、市役所の市民課に設ける。これまでは長い場合だと、3時間ほどかかっていた手続きを半減できる。
市によると、現状では死亡届を出した後、税金や住民登録、介護保険、上下水道などに関する51の手続きが必要となる。市役所の本庁舎、保健福祉センター、塩尻総合文化センターなどを巡る必要もある。
市民課に新設するワンストップのコーナーでは、これらの必要な手続きを一元化し、その場でほぼ完結できる。最短で30分、長くても1時間半で終わる。ただし、年金関連の手続きで、年金事務所に行かないと手続きができない人もいるという。
9月2日にコーナー利用の事前予約を始める。1日4組(午前、午後各2組)に対応する。遺族は電子申請か電話で予約をする。市は各種手続きなどをまとめた「おくやみハンドブック」も発行し、死亡届の提出時に手渡す。
29日の定例記者会見で百瀬敬市長は「ご遺族は非常に大変な思いをされている。このコーナーでしっかりと負担を軽減したい」と述べた。