10年前の御嶽噴火学ぶ 上松小児童が火山学習

上松町の上松小学校5年生27人は29日、木曽町御嶽山ビジターセンター・さとテラス三岳で火山学習をした。講師を務めたのは御嶽山火山マイスターでもある川上明宏校長。児童たちは身近な"先生"の話を通し、平成26(2014)年の噴火災害から今年で10年を迎える御嶽山の、火山としての側面に理解を深めた。
噴火の仕組みなど火山災害全般の知識や、死者・行方不明者計63人を出した10年前の御嶽山の災害について聞いた。川上校長は、登山の際のヘルメット着用など、御嶽山を火山と意識し自分にできる対策や行動を考えておくことが大切と伝えた。
模型などを使った実験やセンター内の展示品見学なども行い、学びを深めた。髭村悠莉さん(10)は「災害のときに自分を守れるよう考え気を付けたいと思った」と話した。
川上校長は、小学校で噴火災害後に生まれた世代も多くなる中で「教訓をつないでいくことが重要に思う。火山災害について、自分ごとと感じてもらうきっかけになれば」と願っていた。