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筑北村社協がデイサービス3施設を統合へ

施設統合について住民に説明する村社協関係者(本城公民館)

 筑北村社会福祉協議会は24日、本城地域と坂北地域で開いた地区別懇談会で、村内3地域のデイサービス施設を令和17(2035)年までに1施設に集約すると発表した。まずは令和10年をめどに坂井のデイサービス坂井を閉鎖。利用者減少や建物の老朽化が進む中、福祉事業の継続のため施設を再編統合していく。

 平成17(2005)年の旧3村合併から約20年、旧村から引き継いだ3施設が築約30年となっている。村内で合併当時6000人近くいた人口は今年4000人を割り込んだ。職員不足も今後懸念される。
 村社協は昨年度から理事会で統合計画を進め、今年3月に村内区長ら26人でつくる評議員会で承認を受けた。8月1日にはデイサービス坂井の利用者家族向けの説明会も開いて一定の理解を得たという。
 本城地域の説明会では「やむを得ない」との声が出た一方「利用者の減少が想定以上に進む場合はどうするか」との質問が挙がり、村社協の宮島義次会長は「もっと早く統合せざるを得ない可能性もある。判断を誤らないようにしたい」と述べた。
 懇談会は25日も午後1時半からデイサービス坂井であり、村民は誰でも参加できる。