伊藤美誠選手が笑顔で指導 南木曽で卓球教室

南木曽町社会体育館で11日、東京五輪の卓球・混合ダブルスで金メダルを獲得するなど世界の一線で戦う伊藤美誠選手(23)=静岡県出身=を講師に招いた卓球教室が開かれた。南木曽町をはじめ、木曽郡など隣接自治体のクラブから、卓球に親しむ子供や大人約100人が、めったに見ることができない技を間近で学んだ。
まず伊藤選手と、地元出身の渡辺裕介選手(28)がデモンストレーションとして、試合の中でも使われる返球技術「ツッツキ」などを披露した。渡辺選手を相手に、真っ先に伊藤選手に腕前を見てもらった木祖中学校1年・栗屋こころさん(12)は「『たまにカウンターを入れてもいいかな』と教えてもらった」と言い、「うれしくて自信につながった」と刺激を受けた様子だった。 その後、テーブルごとに分かれて練習が行われ、伊藤選手が巡回して指導した。初心者向けのテーブルでは子供たちに、身ぶり手ぶりを交えてラケットの構え方を教えたり、後ろから支えるように一緒にラケットを振ったりした。 教室は、なぎそ少年卓球クラブと町体協卓球部が主催した。伊藤選手ら日本を代表する卓球選手のラケット開発に、卓球用具メーカー「日本卓球」(東京都)とともに関わっている吉田木工所(南木曽町)がある縁で、過去2年間に町内で開かれた卓球教室にも、森薗政崇選手や田添健汰選手らが講師として招かれた。