「地域カフェ」で多彩な催し 信州大有志・スリーズが高校生向け自習拠点解放

松本市北深志3で、信州大学の学生らが民家を借りて運営する高校生向け自習拠点「松本自習塾YOURSELF(ユアセルフ)」を開放するイベント「地域カフェ」が、10日に開かれた。拠点の現在の姿を地域に紹介しようと初めて企画した。学生によるコーヒー販売や高校生が開く駄菓子店など多彩な楽しみの企画を詰め込み、地域の家族連れなどでにぎわった。
拠点は信大生有志の「学生団体Threes(スリーズ)」(熊谷航陽代表)が運営する。以前は別の学生団体が空き家活用の実践の場としていたが、新型コロナウイルス禍で活動が難しくなった。スリーズが借りて本年度から、新たな観点で空き家活用を実践している。
旭町小学校2年・中村結葵さん(8)は「バルーンアートでトイプードルを作れて楽しかった」と喜び、父親の富也さん(39)は「近所なのでどんな場所か興味があった。子供も喜んでおり、今後も催しがあるならうれしい」と笑顔を見せた。
自習塾の運営を担当する医学部4年・山口哲司さん(34)は「拠点をオープンにすることで、地域との障壁がなくなると思う。今後も地域住民に活動を見守ってもらえれば」と話していた。