塩尻の吉田公民館報が発行30年 地区発足からの歴史記録

塩尻市の吉田地区は平成6(1994)年に広丘地区から分区して30年になった。分区直後の同年11月に発行が始まった吉田地区公民館の館報も、発行30周年を迎えた。原則として年3回、こつこつと発行を積み重ね、6月発行の69号で節目を刻んだことを紹介している。
69号はドローン撮影した地区の全景写真で表紙を飾った。平成6年11月発行の第1号の表紙を縮小掲載し当時と比較した。29年6月発行の第50号記念号でも同様の表紙を作成した。30年の間には、館報の題字が変わり、令和に入って開催を中止した地区大運動会の様子など、懐かしい行事が紙面に残る。
30年前に比べ、地区の人口は24%増の9386人、世帯数は60%増の4328世帯になり、国道西側の4区、5区で特に増えたという。
館報は、A3判二つ折り4ページで、6月と10月、3月の年3回発行する。全5区から選出されるなどした館報編集委員8人が制作に携わり、公民館活動の写真を中心に載せている。新型コロナウイルス禍で行事が激減した令和2~4年には発行を年2回に減らした。
過去の全館報が市吉田支所で閲覧できる。事務局の太田聡志公民館主事(41)は「公民館や地域の歴史が分かる。住民に見てもらえるものを作っていきたい」と話している。