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山形、体験会で交流の輪 改装古民家「まるます喫茶」

パステルアートの作品づくりに夢中になる子供たち

 山形村小坂の古民家を改装した喫茶店「まるます喫茶」が、子供から大人まで楽しめる体験・交流会「まるますころりん会」を企画している。月1回開く絵本や紙芝居の読み聞かせ、手芸教室、ワークショップなど多彩な内容だ。地域の人や店に集う人の交流の輪が緩やかに広がり、会のメンバーも集まった。昨年5月に店をオープンした村出身の増塩理沙さん(40)=小坂=は「誰もが一緒に過ごしつながれる空間にしたい。いろんな人が関わることで面白い場になれば」と願う。

 「きれいな色」「楽しいね」。1日に開いたパステルアート講座には親子ら7人が集いミニうちわを手作りした。好みの色で虹やネコを描き、山形小学校2年の住田愛和さん(7)は「ネコを虹色にしてみた」と笑い完成を喜んだ。「えんシェア」の屋号で活動するパステルライフアート協会認定講師の小林延江さん(53)=松本市村井町北2=が手ほどきし、完成後はみんなで昼食を味わい和気あいあいと過ごした。
 店は増塩さんの夫・勝美さん(50)の生家を活用。長く空き家になっていた生家を、義父ら家族みんなの協力で改修した。2階の畳部屋には図書室を作ってさまざまな本をそろえ、自由に本を読み、ゆっくりくつろげる空間にした。清水高原に続く静かな山の麓にあり、常連の千村麻美さん=小坂=は「家にいるような雰囲気で過ごせ、家族で気に入っている」と話している。
 8日は午前11時から絵本を使ったコミュニケーション遊びを、午後1時半から人形の家を手作りする講座を開く。部屋の貸し出しも行っている。予約・問い合わせは喫茶のインスタグラム=QRコードへ。