30年前の山形懐かしむ タイムカプセル収納物公開
山形村開村120周年記念で30年前の平成7(1995)年3月29日に埋設され、先月開封されたタイムカプセルの収納物一般公開が1日、村ミラ・フード館で始まった。今年の開村150周年に合わせて掘り出し、当時の村の様子や村民の暮らしぶり、盛んな地域活動を伝える資料や写真など100点以上と、高さ約150センチ、幅約80センチのステンレス製のタイムカプセル本体を展示している。手に取って見たり資料を読んだりできる。10月15日まで。
当時の村政を伝える村役場の資料や各区の資料、村が運営していたケーブルテレビ関連の記録、山形小学校の児童が書いた作文、山形保育園の通園かばんや保育着などが並ぶ。盛んだった早起き野球大会やナイターソフトボールリーグの冊子、当時の新聞や雑誌、菓子や酒もある。
「今を生きる村民の思いを30年後に伝えたい」との趣旨で埋設され、開封を30年後としていた。当時、村長の村長・本庄國二さんが手書きした「趣意書」には、「後世の人に見てもらい次の時代の村の発展に役立てていただければ」と将来の村民へのメッセージがある。
村民が30年後の自分や家族に宛てた手紙など個人向けに返送する物を除いて展示した。当時は保育園年長だった村出身の職員・古畑将さん(35)は「村出身の方に懐かしんでもらい、30年の間に新たに村で暮らし始めた人が当時の村の様子を知る機会になれば」と話している。午前9時~午後10時の開館時間に自由に見学できる。月曜休館。