地域の話題

趣味楽しみ気軽に交流 上松町社協の「ゆる活」 隔月で集い

歓談を楽しみながらクラフトバンドでかご作りに励む参加者(上松町社協提供)

 上松町社会福祉協議会は本年度、趣味や特技を通じた世代間交流に役立ててもらおうと、新たに「ゆる活」事業を始めた。好きなことを通じて緩く気軽につながる集いの場として、町民が参加している。

 2回目の開催となった7月19日は、JR上松駅周辺の空き店舗を改修したフリースペース・時の輪と、町地域おこし協力隊の拠点になっている木工ギャラリー兼コミュニティースペース・KINOTOCO(キノトコ)を会場にして、クラフトバンドを使ったかご作り体験や刺しゅう教室などが行われた。
 参加した岡修子さん(67)=沖田町=は参加者との会話を楽しみながら「こういう場所に来るには勇気がいるけど、来てみたら満足」とほほ笑んだ。元料理人の腕を生かして包丁研ぎを受け付けた小野武さん(75)=田代=は午前中だけで10本ほどの依頼を受けたといい「思っていたより需要があったね」と話していた。
 地域の絆づくりを目的とした地区単位のサロンなどは従来からあるが、参加者の年齢層が高かったり、新しい人が参加しにくかったりしていた。一方、サークル・同好会に入るほどではないが気が合う仲間とつながりたいという声があった。
 今後も隔月で開き、次回は9月20日に予定する。町社協の佐々木文絵さんは「皆さんがつながり、駅前の活性化にもつながれば」と話している。問い合わせは町社協(電話0264・52・3560)へ。