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松本城の電子チケット開始 待ち時間解消に期待

黒門付近で電子チケットのQRコードをかざす来場者

 松本市は29日、国宝松本城天守に電子チケット(入場券)を導入した。入り口の黒門付近に市職員が電子チケットのQRコードを読み取る場所と、専用のルートが設けられた。初日は目立ったトラブルはなく、185人が利用した。

 黒門に電光掲示板(デジタルサイネージ)が設置され、電子チケットと紙チケットの入場者で入り口を分けた。電子チケットは「日時指定」と「指定なし」の2種類があり、発売日の16日から29日までに1000枚以上が売れた。
 東京から家族で訪れた会社員・加瀬谷豪宇さん(27)は「入り口に掲げられた看板で電子チケットの存在を知り、早速利用してみた。手続きが早くて利用しやすい」と喜んだ。
 最大3時間の待ち時間が発生していた夏の繁忙期を前に、スムーズに入場できる体制を整えることが狙い。松本城管理課の松岡由香課長は「解消された待ち時間で、松本の街中へ回遊してもらいたい」と話していた。
 お城と市のホームページ、市公式LINEのほか、旅行会社のホームページからも購入できる。料金は紙チケットと同じで、高校生以上700円、小中学生300円。