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妖怪や幽霊の浮世絵ずらり 松本の日本浮世絵博物館で作品展

妖怪や幽霊が登場する浮世絵の作品展
 松本市島立の日本浮世絵博物館で、江戸の庶民に親しまれた妖怪や幽霊の浮世絵を紹介する作品展が開かれている。約70点を出品しており、怖さに加えてユーモアや、かわいらしさを感じることができる。前期は8月12日まで。
 江戸中期の浮世絵師・勝川春亭が手掛けた「土蜘蛛退治」は、源頼光が配下の四天王とともに妖怪の土蜘蛛を退治している場面を題材にした。迫力ある描写が目を引く作品だ。  江戸後期の浮世絵師・歌川国芳による「東海道四谷怪談」は歌舞伎の一場面を描いた作品で、幽霊が登場する。同館学芸員の五味あずささんは「物語を知らなくても、絵の迫力やユニークさ、怖さを楽しめる」と魅力を話していた。  後期は8月14日~9月23日。開館は午前10時~午後5時(最終入館は4時半)。月曜休館(祝日の場合は開館、翌平日休館)。観覧料は一般1000円、中学・高校・大学生500円。小学生以下無料。問い合わせは同館(電話0263・47・4440)へ。