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筑北村・聖南中の生徒が古代小麦を初収穫 秋に村内で料理を発表・提案へ

スペルト小麦の収穫に取り組む生徒たち

 筑北村の聖南中学校の1~3年生18人は26日、学校敷地内の畑で、昨年秋から初めて栽培してきたスペルト小麦を収穫した。通常の小麦よりアレルギーを起こしにくいとされ健康効果も期待できるという古代小麦だ。生徒たちは今秋、この小麦粉を使った料理を村内で発表・提案したい考えだ。

 聖南中の総合的な学習の時間「あずまやタイム」の活動の一環。旧「うどん」班が、村民の高血圧傾向が課題となっていると知り、健康改善につながればと、筑北地方の農場の協力で栽培を始めた。
 生徒たちは約1・2メートルに成長した小麦を鎌で刈り取り、ひもで束ねた。束は同日のうちに脱穀機にかけ、一部は村から借りた収蔵品の千歯こきや足踏み脱穀機を使い、昔ながらの脱穀作業も体験した。
 刈り取り作業をした1年生の生徒は「小学生の頃に収穫した稲より茎が硬くて大変」と話した。別の生徒は「村のみんなが日常的に食べるパンを作りたい」と話していた。
 3年生の生徒は、祖父が用意してくれた脱穀機を眺めつつ「村のためにできることはと考えてきた。お年寄りでも食べやすい料理を提案したい」と話していた。