麻績の遊び場「トトロのもり」に園児が看板

麻績村の麻績保育園の年長児13人は、住民有志団体「わくわくの村」が活動拠点の一つにしている菅ノ沢の自然の遊び場を「トトロのもり」と名付け、24日に手作り看板を設置した。保育園と同団体は、園児たちの思い出づくりや地域住民との交流に役立てばと願っている。
わくわくの村が昨年、会員の畑の一角を借りて整備した遊び場で、大木の枝にロープを渡して作ったブランコや、ジップライン、スラックライン、バーベキューピットなどを備え、普段は「秘密基地」と名付けて活用していた。6月に初めて年長児を招待したところ、一帯の森のシルエットが人気アニメ映画のキャラクター「トトロ」に似ているとして、園児たちが「トトロのもり」と呼び始めた。
遊び場の入り口に設置した看板は大小2枚で、大きいものは縦約30センチ、横約1メートルで名称を大書きした。小さいものにはトトロの絵を描いた。藤木陽央ちゃん(6)は遊び場の魅力を「たき火もできるし、ジップラインも楽しい」と話し、長谷川結人ちゃん(5)は「看板を付けられてよかった」と笑った。
麻績保育園は今後も園児たちの遊びの場として利用し、地域住民と交流したいという。わくわくの村の和栗由利子代表は、園児たちが愛着を抱く様子に「うれしく思う。子供たちが村の自然の豊かさを体感し、楽しく遊んだ思い出を残せる場所になれば」と願った。