霊峰・有明山の頂で参拝 有明山神社の奥社祭

安曇野市穂高有明の有明山神社(山崎佳宏宮司)は21日、ご神体とする霊峰・有明山(2268メートル)の山頂で奥社祭を開いた。神社の氏子や県内外からの一般参加者ら約40人が険しい山道を約7時間かけて登り、山頂に立つ奥社を参拝した。
有明山登山は中上級者向けとされ、急登や岩場の難所が続く。参拝者たちは、鎖やロープを張った急斜面では「しっかり支点を確保して」「ゆっくり焦らず」と声を掛け合い、山頂にたどり着いた。
奥社では、清水克訓斎主がおはらいと祝詞奏上を行い、全員で家内安泰、五穀豊穣を祈った。運び上げたスイカやお神酒も味わった。最年少の穂高北小学校5年生の和田岳之君(11)は「険しい場所も多かったけど、楽しかった」と話していた。
登山を指揮した曽根原茂彰隊長(67)は「参拝登山を通して、多くの方に神社に関心を持ってもらいたい」と来年以降の参加も呼び掛けていた。神社の大勢の総代や関係者が、事前準備や下山者の出迎え、飲料配布などで祭りを支えた。