地域の話題

相撲どころ 中学強豪集う 木曽町 夏合宿で稽古 実戦重ね

各都県の指導者らも見守る中、真剣な表情で稽古に励む県内外の選手たち(20日)

 木曽町相撲場(新開)で20日、東京都から選抜された中学生の有力選手が2泊3日の〝夏合宿〟を始めた。木曽をはじめとした県内選手に加え、全国中学校相撲選手権大会(全中)で3度の団体優勝を誇る金沢市の強豪・鳴和中も参加。今月末から開催が相次ぐ全国大会も視野に、実戦形式の稽古をみっちりと重ねている。

 木曽での稽古は、同相撲場で研さんを積む木曽相撲クラブと、東京の文京針ケ谷相撲クラブの指導者が、日本相撲連盟の同じ研究委員だった縁で昨夏、他県の選手も加わって始まった。都のジュニア育成事業で実施する2年目の今年は、都内に複数ある相撲クラブから選抜した中学生19人が参加した。
 初日は、勝てばその分だけ稽古の番数が増える「申し合い」を中心に実戦形式の稽古を重ね、互いを高め合った。文京針ケ谷相撲クラブの横山奏さん(14)は「普段は稽古ができない相手と練習ができる貴重な時間。真剣に取り組みたい」と意欲的だった。21日には、8月に富山県射水市で開かれる全中に出場が決まっている丘中(塩尻市)の選手らも加わる。
 大学相撲で研さんを積む木曽町中相撲部OBも参加し〝相撲どころ木曽〟の未来を担う後輩たちを指導する姿もみられた。木曽町中相撲部顧問の上村裕一教諭は「教え子が集まりうれしい。実に頼もしい」と目を細めていた。