御嶽安全登山 動画で訴え 火山防災協議会 投稿サイトで魅力発信も

御嶽山(長野・岐阜県境)の山麓自治体などでつくる御嶽山火山防災協議会が火山防災知識の啓発を目的とした動画を制作し、動画投稿サイト・ユーチューブで配信を始めた。噴火災害を教訓に「美しい霊峰が活火山であることを忘れてはならない」とうたい、もしもの時に備えた防災対策や設備、御嶽の新たな魅力発信に向けた山小屋の取り組みなどを紹介している。
自宅にいながら御嶽山の立ち入り規制情報や火山防災対策などを知ることができる新たな広報ツールとして、10日に配信を開始した。登山系ユーチューバー・やぎちゃんが御嶽に登り、防災対策や防災設備に理解を深める構成だ。動画は23分。
平成26(2014)年の噴火災害から10年目の夏山シーズン到来に合わせ、登山の準備や火山防災対策を一体的に記した啓発チラシも新たに作製した。御嶽山ビジターセンターや道の駅などに随時配架し、協議会のホームページなどにもデータも掲載する予定だ。
チラシの内容を記した看板も製作中で、今月下旬にも登山道に設置する。協議会の長野県側事務局を務める県木曽地域振興局の担当者は「動画やチラシといった新たな広報ツールが、御嶽山の安全かつ楽しい登山の一助になれば」と期待している。