政治・経済

松本市役所におくやみ窓口 22日開設

現在の市役所東庁舎1階の市民課年金窓口。右端におくやみ窓口が新設される

 松本市は、遺族が市役所で行う手続きに「ネット予約」「ワンストップ」「記入不要」で対応する「おくやみ窓口」を22日に開設する。これまで半日かかっていた手続きが、1時間ほどで完了できるようになる。専用窓口の開設は県内19市では中野、長野市に続いて3番目で中信地域では初めて。5日に予約を開始する。

 これまでは市役所で死亡届を提出した後、保険証の返却、葬祭給付金の申請など必要な手続きを確認し、最大で12課を回る必要があった。各課で待ち時間がある上、書類記入の手間もあって遺族の大きな負担になっていた。市議会からも改善の必要性が指摘されていた。
 窓口開設後は、市のホームページかLINE(ライン)で事前予約すると、自宅に印字済みの申請書と、持参しなくてはならない物の案内が郵送されてくる。その後、予約時間に窓口を訪れて手続きする。8課・31種類の手続きができ、郵送のみで完了する場合もある。予約から来庁までは2週間ほどかかる。
 窓口は、市役所東庁舎1階の市民課年金窓口の隣に設置する。受け付け人数は1日当たり4人で、時間は午前9時と10時半、午後1時半と3時となる。
 臥雲義尚市長は2日の定例記者会見で「親族が亡くなった時の負担を、できるだけ軽くしたい」と話した。