補導功労で全国栄誉金章 木曽少年警察ボラ 鈴木協会長 健全育成に力 県内で唯一

子供たちの健全育成や非行防止活動に大きな功労があったとして、木曽少年警察ボランティア協会長の鈴木雅彦さん(77)=木曽町日義=が本年度の全国少年補導功労者表彰「少年補導栄誉金章」を受けた。金章は各都道府県で1人のみが受章する。18日に鈴木さんが木曽町新開の木曽警察署を訪れ、小松靖署長に報告した。
鈴木さんは平成2(1990)年、協会前身の木曽少年友の会員に委嘱された。警察、地域と連携したパトロールや有害自動販売機の撤去活動などに取り組んできた。地元小中学生の野球チームの指導者を長年務め、スポーツを通した健全育成にも注力した。29年から協会長を務める。
子供たちと向き合うときは「目線を合わせる」ことを大切にする。厳しく指導をすることもあったが「小言ではだめ。同じ目線で心配している思いを伝えると子供も話を聞いてくれる」と語る。見守ってきた子供たちが大人になり、感謝を伝えられたこともあった。「悪い方向に行きそうになったとき、一瞬でも自分のことを思い出してくれたら」と願う。
小松署長は「木曽の子供たちのお父さんのような存在」と長年の功労をたたえた。鈴木さんは「根本的に子供が好き。(自分が)スポーツができる体のうちは活動を続けたい」と力を込めた。