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松本市ジェンダー平等センター 「共働き・共育て」へ講座スタート

育児支援講座でリトミックを体験する父子

 松本市が4月に中央1のMウイング内に開設した「ジェンダー平等センター」の講座が15日、スタートした。本年度は男性の育休、女性の就活、仕事と生活の調和などに関する36種類の講座を用意。初回は男性の育児支援講座を同所で行い、1歳以上の未就学児と父親の5組が、音楽に合わせて体を動かすリズム遊びを体験した。

 参加した父子は、カレー作りごっこや、毛布ハンモック遊びをした。リトミック講師が奏でるピアノの音楽と歌に合わせ、野菜や水に触れたり、父親同士で子供を寝かした毛布の両端を持って優しく揺らしたりした。
 2カ月の育休中に1歳の娘と参加した会社員の男性(58)は「楽しかった。ハンモック遊びは自宅でもやりたい」と話した。男性の育休を広める鍵については「勤め先が男性の育休取得100%を目指している。会社側が理解してくれるかどうかだと思う」と話した。
 市は、同センター開設に伴い統合した女性センター・パレア松本(同所)と、トライあい・松本(中央4、3月末に閉館)の講座を刷新。共働き・共育ての観点から男性育休の講座を新たに加えたほか、業務を外部委託して週末や平日夜間の開催を増やした。本年度は延べ約90回行う予定だ。各種講座の内容や開催日時は、ジェンダー平等センターのホームページで確認できる。