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木曽路ガイド育成へ 観光連盟 体制見直し検討

誘客活動や基盤整備に向けた本年度の事業計画を承認した総会

 木曽観光連盟(会長・越原道廣王滝村長)は11日、木曽町文化交流センターで総会を開き、英語版の中山道ウオーキングマップ改訂やガイド育成などを盛り込んだ本年度の事業計画を承認した。昭和39(1964)年の発足から本年度で60年目となる同連盟の「体制のあり方」の検討の必要性にも踏み込んだ。

 マップの改訂は、道の変化などに対応するため昨年度改訂した日本語版と同様の対応となる。ガイドの育成は、木曽町を通る飛騨街道や南木曽町と大桑村境にある恋路峠など、中山道以外の「インバウンドに好かれる」箇所での研修を計画し、ホームページ上でのガイド紹介ページの整備も実施する。
 事業計画では、活動の軸となる六つの基本方針の一つに「観光連盟の今後についての協議、検討」を掲げた。理由に「木曽全体の観光業務を担う『行政に関係する団体』が複数存在する」「各団体の役割分担が分かりにくいとの声が従前から聞かれている」を挙げた。
 組織体制も見直す。同連盟の専従職員3人に加え、これまで1人だった木曽広域連合地域振興課の兼務職員を5人に増強する。
 任期満了に伴う役員改選で、会長に越原氏を再任した。任期は令和8年総会までの2年間。