発表の場提供「コラボ個展」 大桑村歴史民俗資料館で

大桑村歴史民俗資料館で11日、気軽な発表の場を設ける趣旨で出品者を募る新企画「コラボ個展」の第1弾が始まった。村内外の3人と1団体が絵画や切り絵、サークルの活動発表など日ごろの成果を披露している。23日まで。
村内からは2人が参加した。壱さん(ペンネーム)は曼荼羅アートと題し、幾何学的な模様をボールペンで描いた絵や切り絵を並べる。「1ミリに満たない部分もある。細かい描き込みを見てもらえたら」と話す。
原田弘恵さんは創作サークルに通う母・中島米子さんの絵や陶芸などを出品。果物や魚を絵手紙風に柔らかく描き、タイトルは「米寿の母親にこんな才能があったのか...」とした。
上松町のサークル「学問のすすめに学ぶ会」(森茂雄代表)は、環境問題やデジタル社会などを考えた学習成果を模造紙にまとめ掲示した。福沢諭吉の『学問のすすめ』の理念を基に、「正しく学び楽しく暮らす」ため学びを深めている。
町並みや自然の油彩画10点を並べたのは渡辺政雄さん(71)=松本市神林。「時間の無常さを表現したい」という作品は、ペインティングナイフでのせるように描いた絵の具の厚みに迫力がある。
観覧無料。開場は午前9時~午後4時半で、月曜休館。
◇
コラボ個展は、作品のほか収集物などの展示もできる。現在は9月3~16日、来年3月11~23日の展示希望者を募集している。問い合わせは資料館(電話0264・55・3550)へ。