御嶽 山開きへ荷上げ 噴火災害10年 黒沢口 ヘリで次々と

平成26(2014)年の噴火災害から9月で10年を迎える御嶽山(長野・岐阜県境、3067㍍)で10日、ヘリコプターによる山小屋への荷上げ作業が行われた。7月1日の山開きに向け、5合目にある「おんたけロープウェイ」(三岳)の山麓側駅舎近くのヘリポートから次々に荷物が運び上げられた。
黒沢口登山道8合目から山頂近くの二ノ池周辺にかけての山小屋4軒と山頂の御嶽神社奥社に、食材や燃料など約10㌧を運んだ。30日に2度目の荷上げを予定している。
二ノ池山荘支配人の小寺祐介さん(44)は噴火発生時、同山荘の前身・二ノ池本館の支配人として1階の帳場にいた。噴火災害後は登山者を見守るパトロール隊に参加し、小屋の再建にも施工業者の契約社員として携わった小寺さんは「噴火災害から10年。鎮魂の思いを込めたシーズンにしたい」と話していた。