地域の話題

お茶壺道中で宿場にぎわう 木曽漆器祭・奈良井宿場祭

宿場内を進む「お茶壺道中」の行列

 第55回木曽漆器祭・奈良井宿場祭2日目の9日、塩尻市奈良井の奈良井宿で時代行列「お茶壺道中」が行われた。地元の住民や、同じお茶壺道中ゆかりの山梨県都留市の関係者ら計約60人が茶道頭や警護武士などに扮し、宿場内を練り歩いた。

 江戸時代に京都から江戸まで中山道を通り、将軍家に献上する宇治茶を運んだ「宇治採茶使」の一行を再現した。茶壺をかごに載せて「下に、下に」の掛け声とともにゆっくりと進んだ。沿道では大勢の観光客や市民が見守り、熱心にスマートフォンなどで撮影した。
 これまで3日間だった木曽漆器祭・奈良井宿場祭を今年は2日間に短縮したが、奈良井宿場祭実行委員長を務めた永井裕さん(54)は「天気も良くて人出が多く、(奈良井宿も)にぎやかだった」と笑顔で話していた。