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ユニークなステージで親子連れ120人魅了 塩尻・本の寺子屋

観客のリクエスト曲を即興でメドレーにしてピアノ演奏する大友さん

 塩尻市立図書館は2日、市民交流センター・えんぱーくで、ミュージシャンでマジシャン、翻訳家と幅広く活動する大友剛さん(47)=東京都=を招いたコンサートを開いた。「信州しおじり子ども本の寺子屋事業」の一環で、幼児や小中学生、保護者ら約120人がマジックと音楽、絵本読み聞かせのユニークなステージを楽しんだ。

 大友さんは、白紙のお絵かき帳に一瞬で絵を描いたり色をつけたりしたほか、袋の中身を入れ替える瞬間移動を披露して観客を引きつけた。子供にもなじみの楽器・鍵盤ハーモニカ演奏で、ベートーベンの交響曲第5番「運命」に合わせ、5本の指を動かす手遊びで笑わせた。
 大友さんが翻訳した外国語絵本『ねこのピート』『カラーモンスター』『ぼくはびっくりマーク』など5冊を読み語り、気持ちの整理の大切さや他者と違ってもよいとの物語に込められたメッセージを伝えていた。
 「本の可能性を広げたい」という本の寺子屋事業の子供版は平成27(2015)年6月に始まり、本年度に第10期を迎えた。