健診結果を市に教えて! 低受診率の松本市国保特定健診 補助金増額へ協力求める

松本市は、国民健康保険加入者の特定健診の受診率向上に向け、定期的に医療機関を受診している人が検査結果のデータを提出すれば、特定健診を受診したとみなす取り組みを実施している。受診率が低くなるほど、国保の運営財源となる国や県からの補助金が減額されるため、現在のサービスを維持するために受診率向上の取り組みは必須だ。6月下旬に発送する特定健診の受診券に「検査結果書」を同封する予定で、活用を呼び掛けている。
市は生活習慣病を防ぐ目的で40歳以上の国保加入者を対象に特定健診を実施しているが、受診率は42・8%(4年度)にとどまり、県平均(47・4%)を下回る。県内77市町村中で68番目の低さだ。検査結果書の提出には費用がかからず、受診率の向上につながる上、より多くのデータが蓄積されることで、さまざまな保健事業への利活用につながる。
検査結果書の活用に当たっては、本人記入欄に必要事項を書き入れて医療機関に提出すると、医療機関から市に提出される。提出後は特定健診受診者とみなされるため、はがきなどの受診勧奨がなくなる。
市健康づくり課は「ぜひ多くの人に協力してほしい」と話している。