木祖に移住して3年、地元で初個展 絵本作家・はらきょうこさん

木祖村薮原の絵本作家・はらきょうこ(本名・平野恭子)さん(37)の原画やイラストを集めた「えほん展」が6月9日まで、同村の味噌川ダム防災資料館で開かれている。名古屋市から3年前に移住し、村の放課後児童クラブ支援員として住民と交わるはらさんが木曽地域で初めて開く個展だ。「作家はらきょうことして『はじめまして』の気持ち。作品を見てにっこり笑顔になってほしい」と来場を呼び掛けている。
線香花火を題材にした絵本の原画を中心に、動物を擬人化したかわいらしい画風の創作約30点が並ぶ。3匹のウサギがスイカの種を飛ばす様子がユニークなアクリル画は公募展の大賞受賞作で、紙粘土で作った立体の種が平面の作品にアクセントを付加する意欲作だ。
同村で開催された催しの告知チラシや地域PR動画のイラスト作成など、木曽で手掛けた仕事も紹介している。はらさんは「原画と印刷物では印象も異なる。間近に見れば新たな発見もあるかも。多くの木曽の子供たちにも見てほしい」と願っている。
午前10時~午後4時で水曜休館。6月1日には、夫で村地域おこし協力隊の平野佑典さん(34)との夫婦ユニット「うさぎとたぬき」によるワークショップを同会場で開く。地元産の木材で魚のプレートやストラップを作る。予約不要。問い合わせは同資料館(電話0264・24・0171)へ。