地域の話題

三留野宿の魅力 パンフに 南木曽 町づくり組合作製 外国人案内 英語も表記

パンフレットを手に三留野宿をPRするマイケルさん(中央)や組合メンバーら

 南木曽町内の事業者らでつくる「中山道三留野宿町づくり組合」は、三留野宿周辺の観光スポットや店舗などを紹介するパンフレットを作製し、町内で配布している。英語でも表記をしてあり、人気のルートである町内の妻籠宿~馬籠宿(岐阜県中津川市)を訪れる外国人旅行者らに三留野の魅力を発信し、にぎわいづくりにつなげる目的だ。

 A3サイズを畳んだもので、JR南木曽駅から三留野宿本陣跡、中山道のう回路・与川道にかけ、史跡や博物館、飲食店、宿泊施設など計33カ所を一部写真付きで紹介する。読書を拠点に観光ガイドなどをする英国出身のマイケル・キングさん(35)が協力し、紹介文などを執筆した。
 地元で事業をする住民も取り上げ、顔写真付きで紹介した。マイケルさんは「地域で頑張っている人が見えるようにしたかった」と話す。外国人旅行者にとって住民との交流は「最も大事な要素の一つ。(冊子から)地域の人の雰囲気が伝われば」と願う。
 組合事務局の田中晃さん(70)は、中山道を訪れる旅行者は町内に滞在せず通過していくと指摘。「三留野周辺に足を運んでもらい、地域を盛り上げたい」と語る。宿場のにぎわいをつなげ、中山道・木曽路全体の活性化も目指したい考えだ。
 パンフレットは1万部を準備し、三留野の店舗や町の観光案内所などで配布している。県地域発元気づくり支援金を活用した。