地域の話題

松本パルコの今昔 写真寄せて 25、26日の時計まつりで展示

松本パルコ(左奥)と伊勢町通りの街並み。地元が今昔を振り返る写真展を企画した

 松本市の中心市街地・伊勢町通りのシンボルの一つで、40年間にわたって街の活性化をけん引した松本パルコが来年2月に閉店するのに合わせ、25日と26日に近くのMウイングで開かれる第24回「松本手まり時計まつり」で、歩みを振り返る写真展が開かれる。ともに街の活性化に取り組んだ仲間に感謝の気持ちを届けようと実行委員会が企画。一般からも写真の提供を募っている。

 Mウイング2階の学習スペースに特設コーナーを設け、訪れた人たちに自由に見てもらえるようにする。元市公民館職員で、まちの今昔を撮り続けているストリートフォトグラファー・村田正幸さんの協力を得て開き、昔の写真を持っている市民にも呼び掛ける。趣旨に賛同した松本パルコも写真を提供してくれる見通しだ。
 松本パルコは、昭和59(1984)年8月の開業以来、若者文化や流行を発信し続けてきた。クリスマスが近づくと点灯される大きな電飾ツリーは、いまや松本の冬の風物詩となっている。他の大型店と共同キャンペーンを打ち出したり、市美術館と連携して企画展を催したりして、街歩きの拠点も担ってきた。
 実行委員長で、伊勢町通りで電気工事会社を経営する粂井健至さん(74)は「閉店は残念であり今後が心配だが、まずはパルコに『ありがとう』の気持ちを伝えたい。商店街の仲間として絆を感じている」と話している。
 写真提供の問い合わせは、まつり事務局の市中央公民館(電話0263・32・1132)へ。