地域の話題

高ボッチ開山 安全祈る

観光シーズンの到来を告げる五百渡太鼓の演奏

 塩尻市郊外の高ボッチ高原で27日、開山祭が開かれた。市観光協会や市、自然保護ボランティアなど関係者ら約20人が出席し、今季の高ボッチ観光の安全を祈願した。

 塩原悟文観光協会長は、「(大雨被害で)市道高ボッチ線東山ルートが約3年封鎖され誘客できなかったがいよいよ開通した」と喜び、誘客推進に力を込めた。百瀬敬塩尻市長は「1年間の安全と観光と自然保護の両立が図られることを願う」と述べた。
 安全祈願の神事の後、塩尻東地区を拠点に活動する塩尻五百渡太鼓保存会(山本亮二会長)の会員6人が、北アルプスの雄大な景色を背に勇壮な音色を奏でた。
 市が高原管理棟・でいだらボッチ館横に設置するキャンプ場は同日に今季営業を始めた。大型連休中の予約はほぼいっぱいだという。市内に妻の実家がある静岡県浜松市の男性は「宿泊予約が取れなかった」と話した。つかの間の休日に友人と日帰りのデイキャンプに来た大町市の会社員・北澤康之さん(42)は「諏訪湖や富士山が見える景色が良く、夏場は涼しく快適に過ごせそう」と話していた。
 アクセス道路の市道高ボッチ線は、大型連休明けに舗装などの工事で一時的に通行止めになる。

連載・特集

もっと見る