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東海大とウェブアプリ開発 安曇野市観光協会 サイクルロゲイニング

スマートフォンでウェブアプリを開いて行き先を決める実走会の参加者たち

 安曇野市観光協会は、ポイントが割り振られた地点を自転車で巡る「安曇野サイクルロゲイニング」に利用するスマートフォンのウェブアプリを、東海大学文理融合学部人間情報工学科の村上祐治教授の協力を得て開発している。6月上旬の利用開始を目指しており、22日には実走会を開いて不具合がないか調べた。ウェブアプリを通じて利用者がどのような経路で観光や飲食などの施設に立ち寄ったかを集計し、観光戦略の立案に生かす。

 ウェブアプリ上の地図で現在地を確認でき、ポイントを割り振られた地点を調べられる。地点に到着して地図上のマークを押し、写真を撮る仕組みで、巡った地点の合計ポイントを集計してくれる。撮影した写真などはウェブアプリを通じて帰宅後に見ることができ、利用者にとっては思い出を形に残せる利点がある。
 実走会には市や市観光協会、宿泊施設などから18人が参加し、ウェブアプリを使いながら自転車で安曇野を巡った。ポイント地点のマークが押しづらいといった問題点が見つかり、村上教授がその場で修正していた。スマートフォンのバッテリーをどれほど消費するかも調べた。
 サイクルロゲイニングは4年目で、過去3年間は紙の地図を使って獲得ポイントは手作業で集計していた。市観光協会の衞藤悦郎副会長は「お金の落ちる仕組みをつくるのが1番の狙い。市や市商工会と一緒に観光を軸とした消費拡大を目指したい」としている。

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