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本郷、松本市と合併50年 5月1日に記念式典

 東筑摩郡本郷村が昭和49(1974)年に松本市と合併し、本郷地区として歩みを始めてから5月1日で50周年を迎える。合併から半世紀を振り返る記念式典が同日に開かれ、7月には記念誌の発刊を予定する。松本を代表する温泉街の浅間温泉を擁し、キッセイ文化ホールやセキスイハイム松本スタジアム(市野球場)などスポーツ施設が集積した観光・文化・スポーツの拠点としての歩みを再確認する。

 本郷地区は古くから「松本の奥座敷」と称され、温泉街として伝統を誇る「浅間温泉地区」、里山の豊かな自然を残す「北郷地区」、宅地化が進む「南郷地区」、美鈴湖を含む自然豊かな山林からなる「東山一帯」がある。
 合併後は温泉街や伝統行事の衰退など時代の流れに逆らえない部分もあった。だが、福祉、文化、運動施設の建て替えや新設、平成14(2002)年3月の山火事によって考え直された防災意識や自然の再生・維持など新たな歴史が刻まれた。
 記念式典は1日午前11時半から浅間温泉文化センターで。実行委員会が主催し、町会役員ら関係者120人が参加する。臥雲義尚市長と地元の県議会議員・萩原清氏が出席し、祝辞を述べる。式典前に50年を振り返る映像と写真のスライドショーを放映する。
 式典実行委員長で記念誌の編さんに携わる小池文雄・本郷地区町会連合会長は「この50年で失ったもの、続いているもの、そして新たに取り組みを始めたものを改めて確認し、この事実を後世に伝えていきたい」と話している。

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