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朝日産カラマツでパイロン 脱プラへ家具工房作家の増田さん発案

村産カラマツでできた木のパイロンと作者の増田さん

 朝日村針尾に家具・木工品製造の工房「RED HOUSE FURNITURE(レッドハウスファニチャー)」を構える作家の増田善計さん(56)=塩尻市塩尻町=が、村産カラマツで木のパイロンを製作した。脱プラスチックを目指して発案し、1月に東京都で開かれた「WOODコレクション(モクコレ)」の県ブースで初披露したところ参加企業から想像以上の反響があった。環境に優しい脱プラの推進、村・県産材の普及を願い5月から受注生産する予定だ。

 天然の木目を生かしたデザインだ。高さ60センチの三角すいの形状で、厚さ9ミリに加工した無垢のカラマツ材3枚を組み合わせてある。革のちょう番で材をつなぎコンパクトに折り畳みできる。屋内使用を想定し看板のようにも使える。木材活用先進国のフィンランドの言語で三角を意味する「Kolmio(コルミオ)」の商品名で売り出す。
 3年前、プラ製買い物かごやビニール袋の代わりに使えるウッドバスケットを村産カラマツで作り、ウッドデザイン賞を受賞した。日々の生活でプラ製品を木に変えられないか考える中、プラ製のパイロンが目に付いたという。増田さんは「木工家としての活動に加え技術やノウハウを社会貢献に生かすことも使命だと思う。木材の新しい需要を提案できれば」と話す。
 今月中旬に村役場に2個を寄贈した。村のロゴマークがレーザー刻印され村は催しなどで活用する。今回の材は村役場庁舎建設時の端材を使った縁があり、小林弘幸村長は「いいアイデア。今後も村産材を生かした村内作家の活動を支援したい」と話した。
 特許や意匠の登録を出願中だ。問い合わせは同工房(redhouse.f.88@gmail.com)へ。