政治・経済

南木曽町長に向井氏3選 3期連続無投票 町議選は12人 選挙戦に

支持者らと万歳をして当選を喜ぶ向井氏(16日午後5時50分、川向集会所)

 任期満了に伴う南木曽町長選挙と町議会議員選挙(定数10)は16日、告示された。町長選は、無所属の現職・向井裕明氏(64)=読書=以外に立候補の届け出はなく、向井氏が無投票で3選を決めた。町議選には現職10人、新人2人の計12人が立候補を届け出て、2期8年ぶりの選挙戦に入った。投票は21日で、即日開票される。

 向井氏は、読書の川向集会所で第一声を上げた後、町内全域を遊説した。午後5時に無投票当選が決まると、同集会所で報告会を開き、集まった支持者ら約50人と万歳をして喜びを分かち合った。向井氏は「前向きな気持ちでチャレンジする精神を持ち、結果につなげたい。南木曽をもっともっと元気にできるよう精いっぱい努める」と決意を述べた。
 向井氏はこれまで、政策の3本柱として▽子育て・教育支援の充実▽経済振興や人づくりによる地域活性化▽医療・福祉の確保―を掲げ、浸透を図ってきた。町内各所を回ってリーフレット配布活動などをし、町民と対話を重ねた。
 町議選の立候補者は、男性が11人、女性は1人。党派別では、共産が1人でほかは無所属となる。地域別に見ると、読書が5人、吾妻が5人、田立が2人。人口減少対策や観光、地域振興などを焦点に、5日間の舌戦を繰り広げる。
 15日現在の選挙人名簿登録者数は、3261人(男性1565人、女性1696人)。