火渡り 無病息災祈る 朝日村・古川寺 春の観音祭

朝日村古見の古川寺で3日、春の観音祭に合わせた「火渡りの行」が行われた。山伏姿の修行者と参拝者が、白い煙が上がる燃えさしの上をはだしで歩いて、1年間の無病息災や家内安全を祈った。
駐車場に修行の場を示す結界の縄が張られ、中央にヒノキの葉で覆われた護摩壇が置かれた。修行者らがほら貝を吹きながら結界に入ると、問答や四方に向かって矢を放つ「悪魔払い」などを営み、護摩壇に火を入れた。火の勢いが弱まり護摩壇を崩すと、修行者が次々と渡り、参拝者も続いて燃えさしの上を歩いた。
安曇野市から訪れた豊科南小学校4年生の中野朱梨さん(9)は「去年は祖父と渡ったけれど、今年は1人で渡れた」と話していた。