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21日に「松本ジャポニスム」 今年は縄手に加え中町でも

中町初開催のジャポニスムをPRする花岡理事長

 日本の芸能や伝統文化に広く親しむ催し「松本ジャポニスム」が、今年は例年会場となっている松本市街地の縄手通りに加えて中町通りにも広がり、両通りで21日に開催される。新型コロナウイルス禍で下火になっていた文化や芸能の灯を守ろうと令和3年に始まり年々定着。外国人観光客も増える中、国内外の人々に和の風情たっぷりの一日を過ごしてもらう。

 縄手通りでは今年も能楽、長唄、小唄、日本舞踊など9団体の芸能を四柱神社神楽殿で披露するほか、遊ぶキモノ市、落語や講談のお話読み聞かせ、飴細工、お六櫛、張り子細工といった伝統工芸の紹介や体験を昨年に続いて実施する。
 松本地域の七夕人形「カータリ」を探すスタンプラリーは初めて企画した。スタンプを全て集めた人には、オリジナルのカータリポチ袋を進呈する。
 初開催の中町通りは中町・蔵シック館が会場になる。サムライ体験やお座敷遊び体験、絵付け体験、端唄、民謡、日本舞踊の発表、和の小物や弁当の販売を予定し、縁日のような空間を演出する。
 ナワテ通り商業協同組合と中町商店街振興組合がそれぞれ主催する。コロナ禍真っただ中だった初年度は客足が鈍かったが、年々にぎわい「不特定多数の人が日本文化に出合う場になってきた」(同協同組合関係者)。同振興組合の花岡由梨理事長は「縄手も中町も日本らしさが随所に感じられる場所。国内外の皆さんに楽しんでもらいたい」と話している。
 午前11時から。終了は午後3時~4時ころ。問い合わせは縄手のじゅげむ(電話090・9625・0358)や中町ウェブサイトへ。

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