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薮原スキー小唄 復活 木祖村観光協会 譜面頼りに再現 10日披露

住民から寄せられた「薮原スキー小唄」の譜面のコピーと、ミニコンサートの告知チラシ

 スキーに行くなら薮原ゲレンデ―。県内3番目のスキー場として昭和6(1931)年に開業した木祖村のやぶはら高原スキー場を全国に宣伝するため、昭和初期に作られた「薮原スキー小唄」が復活する。地域に眠っていた譜面を頼りに再現、同スキー場で10日午後2時から開かれるミニコンサートで披露される。見学無料。

 木祖村観光協会は、同スキー場が100周年を迎える令和12年に向けた「カウントダウン事業」を展開している。事業が始動した4年前、スキー場にまつわる資料のデジタル化を目的に写真やポスター、パンフレットなどを村内外から募った。この時に寄せられた資料の中にあった譜面に光を当てた。
 小唄は4番まであり「海抜四千五百尺〈中略〉ミンナあなたを待ってます」「滑るも転ぶも寝て行くも あなた任せに待ってます」など、味わい深く歌い上げる。今回の再現は、村のイメージソングや村歌を作った音楽ユニット「雅音人」が手掛けた。
 同観光協会は「この小唄を使い、当時のメディアの主流だったラジオで流して宣伝したものと思われる。先人の知恵と努力にはあらためて感銘した」とし、今後続くカウントダウン事業に「薮原スキー小唄」を活用したイベントを展開させたい考えだ。

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